人類は自然に反しては生きられないのと同様、科学・技術なしでは生きていけない。ただし、熟考を要するのは、科学研究の方向である。この点だけは科学者だけに任せるわけにはいかない。アインシュタインが述べているように、「科学者の大多数は経済的にはまったく自立しておらず」、また「社会的責任感のある科学者はまれ」なので、この方向を自分たちでは決めることができない。
アインシュタインの発言の後半の部分は、明らかにあらゆる専門家にも当てはまるから、方向決定の仕事は、これを一般の有識者、「きれいな空気を求める全国協会」とか、資源保全にかかわる類似の団体の人たちの責任となる。こういう人たちが大衆に働きかけ、世論を動かすことによって、世論に従わざるをえない政府が経済主義の歪みを自ら克服し、基本問題に取り組むようにしむけるべきである。